本当のうまい演奏とは Trijntje Oosterhuis "Falling Out Of Love"
バート・バカラックの曲を歌うトラインチェ。
この曲はとてもいい曲。歌はとっても素晴らしい。
そんなに派手な印象はないけれど、すっと耳に入ってきて、しっかり残る。
あまり知られていないけど、大変な名曲だと思う。
もちろん、そういう風にいい曲だけど、このバージョンのすごいなあ、
感じるところは別のところにもある。
それはピアノ。
このピアノはほとんど聞こえない。弾いてるのかどうかわからないほど。
でもそれはすごいことだ。
なんとなしに聞いているとたいしたことしているとは思えない。
でも、しっかりピアノだけを追ってみる。
そうすると、実に微妙なことや、いろんなことをしているのがわかる。
単なる繰り返しではない。
こんな弾き方はしようと思ってもなかなできるものではない。
ちゃんと弾いているのにあまり聞こえてこない、
その理由はなんなのか。
それは、きっと、あまりに音楽にはまっているため、
サウンドにしっかり自然にとけて、聞こえてこないのだ。
これは、本当にすごいことだ。
そういう意味で言うと、
本当にうまい演奏って、
「え?いま弾いてたんですか?」
って、言われることだと思う。
料理の味付けでいうと、
「え?しょうゆ入ってたんですか?」
という感じに似ている。
あまりに味がキマっていて、
しょうゆが入っていることに気がつかない、というそんな感じだ。











最近のコメント